久しぶりにブログです。
今日は、こないだのライブで初めて歌った、I Don’t Want To Wait – Paula Coleって曲について。
とらさんリクエストのこの曲。さらっと曲を聴いた印象は、とにかくサビが素敵、美しい、ちょっと難しそうっていう感じ。「この曲大好き~」とかは特になく、音楽をよく勉強した人が作ってるなぁ。。。って感じ。
でもでも、歌詞を読み込みながら、音の形を写していくと。。。
朝の光に包まれたAメロの刻み込み、Bメロの伸びやかさ、素晴らしいサビ。いや~いい~この歌。
時々単語を呟くように挟み、音が上下に飛ぶ旋律は、ファルセットをくるくる回す。とにかく脱力脱力!私の淡い喉では、少しでも力が入ると音程が外れてしまいます。全体を通して音にかすかにそっと触れるように。
それでいて、サビは決然と力強く。。さらに途中のCメロでは「怒り」を込めてちょっと怖めに。。。
いや、こりゃー難しい!
そしてそして!。。。オモシロイ!!深い!こう歌いたいっていうポイントがいくらでも出てくる!あーもっと良い歌にしたい!って強く思う歌の形でした。いつもに増して、音を写すのに時間がかかってしまいました。
YouTubeに世界中の人がカバーしているのもうなづけるのでした。
さてさて、この歌は、歌詞が表現している内容が、第一印象とはかけ離れています。いくつかの有名な映画やテレビドラマにタイアップされているのですが、たくさんのレビューで「内容と歌詞が全く合ってない」と評されていました。
私は、タイアップされた映画を見てみたんですが。。
永遠の命を持つ天使が、愛してしまった人間の女性のために、永遠の命を捨てて、人間となり女性と関わることを選ぶ。なのに、その幸福な時間はほんの一瞬で終わってしまう。
というもの。。
愛するということは、苦しみに自ら飛び込んでいくことであり、それが生の本質。そうやって飛び込んだ先に、報れわれるのかどうかは分からない。
好きかどうかは別にして、抒情とメッセージのある良い映画でした。この映画は、男性が女性を愛する話です。羽詰まりすぎた天使の愛は、平凡な私には理解しかねる部分もありました。
翻って、この歌は、明らかに女性から男性に向けられた歌です。
戦争から帰ってきた男性の傷を抱える家族。こらえている怒り。暴力。優しくはなれない。ただ待っているだけでなく動き出さないといけない。それは、一緒いるのをやめることも含まれる。ただ、朝の光の中で小さな祈りをささげることこそが平穏へつながるはずだ。
難しい、深い感情です。
深い心の傷を受け入れる決心をすることは、いったん命を捨てるのと同じことなのかしら。。。などと思いをはせてしまうのです。
それから、ピアノ。
ポーラと同じ弾き方で歌うのは、かなり練習が必要な気がします。リ特にAメロとBメロの刻みと裏拍がなかなかできなーい。
Youtubeに載っているアレンジを色々見てみましたが、ポーラと同じように弾いているものはほとんどありませんでした。リズムを全く変えていたり、シンプルな弾き方に直していたり。。どうしよう~。。考え中です。
だいたいの歌は、自分でピアノでコードぐらい適当に弾きながら練習したりするのですが、裏拍に挟み込むオリジナルのピアノ。。魅力的でマスターしたい気もします。
晴れた休みの日の朝なんかに、ゆっくり練習してみよう。