A Thousand Miles /Vanessa Carlton (2002)

A Thousand Miles /Vanessa Carlton (2002)
サウザントマイルズ/バネッサカールトン

紫が、ずっと「いつかカバー曲をするならまず、この曲」って思ってた曲の一つです。Solaでカバーやろうってなってすぐ取り組み始めました。歌いこなすだけでも、私には相当難しいのがわかってましたから。

イントロのピアノのパッセージが印象的で、バッハのインベンションのようです。曲を通じて、リズムと歌と和音の絡みが非常に美しく、ポップスでここまで完成度の高い曲はあまりないのではないかと(勝手に)思っています

どんなことをしても再び近づくことはない距離、
胸にあふれてどうしようもない
厳然としてここにあり
決して否定することはできない悲しみ。。。。
それが、曲が終わるころには、
美しい結晶になって空に溶け、日常に紛れて、
明日を生きていけるようになる。。。

そんな気がします。

私が初めて聴いた通常版のアレンジは、ドラムとストリングスが前に出たものでした。弾き語りのバージョンも良く聴かれています。両方とも好きです。

ところで。。。
バネッサは美しい声と非常に高いスキルを持つ歌手だと思うのですが、聴いていると不思議にどこか不安定なのも魅力です。「少女のような無垢さを感じる声」と書かれていることも多いですが。どうでしょうか。。
とにかく、曲全体から「結晶」を感じる完成度の高さに対し、歌唱は、一歩引いて淡々とちょっと投げやりに?に感じられるのです。このアンバランスが、深みというか一瞬ゾッとするようなスパイスになっている気もします。
バネッサの歌で好きなもう一曲、Ordinary Dayにはそれがもっと顕著で、シンプルすぎる曲の始まりのピアノの一音に歌が初めて重なる、和音の使い方に彼女らしい複雑さを感じます。

さてさて、この曲をカバーしようとした頃、ワンオクのカバーをネットで発見して感動しました。はっきり言って原曲より数段良いです。
takaの歌唱の素晴らしさとアレンジの良さに萌え転がり、
アマゾンでグロッケンを注文しそうになるところを思いとどまり、
バネッサの歌の雑さの不思議に思いをはせたりしました。

Solaでのカバーは今も発展途上です。歌もピアノもバンドとのアンサンブルまだまだ課題がありますが、演奏するたびに悲しみが空に溶け癒されるような気持になって、幸せです。

 

 

奏 /スキマスイッチ

Solaでカバー曲なにやる?って言い始めた一番最初に練習始めた曲の一つです。あんまり初めにやったんで、最近まで練習してることを忘れていたぐらい。

奏は確かとらさんが言い出して、紫もすぐいいね!って思った曲。スキマスイッチは、毎年欠かさず見ている小田和正さんの「クリスマスの約束」の常連さんで、私たちより少しだけ?(;^ω^)若い世代ですねっ。

スキマ、はっきり言って大好きです。Jpopの大道を行く名曲を当たり前のように作れるユニット。どの曲を聴いても、作りが非常にしっかりしていて聴きごたえがあります。転調の持って行き方などのコード進行も時々うなるし、生のストリングスを多用したアレンジが厚くて好きです。でもそれでいて親しみやすい。かといってどんどん変化もしていく面もすごくあるユニットで凄いです。(同意されないことが多いですが)男っぽい!ってのが私の印象です。

さて、奏cover作業しながらどうしてもこだわっちゃったのが以下2点です

  • 大橋トリル完コピ
  • 常田さんのピアノアレンジ絶対外せないとこ

スキマの大橋さんの歌。。可愛い目と鼻にかかった優しい声と美しいメロディで、意外と男っぽいのが特徴かな。しかししかし、なんといってもトリル!多用するちょっとした揺らしが魅力的で色っぽいんです。
世にたくさんある歌のほとんどの場合、こういう揺らしは、個人的なフレージングなので、モノマネでもしない限り、カバーするときはそこまでこだわらなくてもいいかなって思うんですがでも、大橋トリルは、真似ないと雰囲気が出ないっていうか、フレージングがうまくいかないんですね。なんで、大橋トリルは楽譜に書かれたギザギザと同じように考えて歌詞にメモして完コピ!楽しかった!

それとです。この曲は、ストリングスが厚いフルアレンジも、常田さんのピアノ一本のバージョンもどちらいいです。でもSolaでアコースティックで演奏できる形にするのにはやっぱりフルアレンジのものを聴いていきました。まぁ大体の場合、メンバーが適当に自分のパート適当に作ってくるってだけで合わせてみるんですけども。

紫が奏をカバーするのにあたって、時々聴こえてくるピアノフレーズで、どうしても欲しい!抜きたくない。それもピアノの音でって思うところが出てきます。こういう場合、ギターに弾いてもらうもんです。歌いながら違うフレーズをっての実力的に(;^ω^)難しいです。でもです、どうしても奏には、ピアノでないとっていうフレーズが、それも一番盛り上がる盛り上がりのサビあたりに一杯! 常田さんのそのままを弾くことはそもそも不可能な腕なので、歌いながら弾きやすい形に変えてなんとか入れ込んでみました。
スキマの半分は鍵盤弾きなんですねぇ。。実感しました。

稀に見るリピ練習した紫です。果たしてサビ、歌えるのか!歌いたい!

なにはともあれ、奏 素晴らしい曲です(^^)cover作業、幸せでした。

。。。とこれを書いている時に、2018のクリ約が放送なしってことが発表されてガーンってなってる紫でした。

オリジナルとカバー

ここ2年ほど、洋楽邦楽ともに好きな曲のカバーをする機会の多くなってきてるSola。カバー曲、楽しいです。昨日も、11月月いちライブ(@凸凹舎フリーライブゲスト参加)に向けて、カバーやってみてました。まー楽しい!良い曲は良いっ!

ところで、Solaって、思い返してみてほんとに結成当初からほとんどオリジナルしかやってきてないバンドでした。まぁ、数か月に1度ぐらいにスタジオに入るような時期が長く、その中で子供が生まれる前からの作りかけの曲が数曲あって。生活する中で曲は自然に生まれてくるものもあって。自然にそれが精いっぱいって感じだったんですね。

ここ数年でライブの話もするようになってきて、カバー曲もやってみようということになってきました。じゃぁ何するよ?ってなった時、ほんといっぱいありました。まぁこれまで生きてきて、音楽大好きで、様々な曲を聞いてきてるわけなので、歌ってみたい曲、演奏してみたい曲というのは、山のようにあるわけで。。。そんな中から、また何となく思いつくまま選んでカバーしているという今です。

カバー曲は超楽しいです。ゴールがあるしお手本があって真似ができる。好きな曲を集中して聴きこんで歌詞やフレージングを写していくと、今まで見えなかった新たな発見があったりします。また反対に、難しさを感じます。自分が感動したあの感じを少しでも出したいけどなかなか。。などなどです

そんな色々を、時々、ブログに書いていってみたいなぁとおもってます。